こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は「不完全を許容する」というマインドセットについてお話ししました。今日は、第四のマインドセット「過程を楽しむ」について、私の経験と心理学の知見を交えながらお伝えします。
■ なぜ「過程」に注目するのか
「結果が全て」
大手アパレル企業で若手店長として働いていた頃、私はこの考えに取り憑かれていました。売上、利益、ランキング…数字だけを追いかける日々。
しかし、異動した後の大型店舗での経験を経て気づいたのです。
「持続的な成長には、『過程』を大切にする文化が不可欠だ」ということを。
■ 「結果主義」の3つの落とし穴
- 【モチベーションの低下】
- 結果が出ないとやる気を失う
- 小さな進歩が見えなくなる
- プレッシャーによる機能低下
- 【創造性の制限】
- 確実な方法しか選べない
- 新しいアプローチへの恐れ
- イノベーションの機会損失
- 【持続性の欠如】
- 短期的な成果に走る
- バーンアウトのリスク
- 本質的な成長の停滞
■ 「過程」を楽しむ心理学的メリット
- フロー状態の創出
- 没入感による高いパフォーマンス
- 時間を忘れるほどの集中
- 内発的動機付けの強化
- 自己効力感の向上
- 小さな進歩の認識
- コントロール感の獲得
- 積極的な挑戦姿勢
- レジリエンスの強化
- 失敗への耐性
- 長期的な視点の獲得
- ストレス耐性の向上
■ 私の転機となった経験
大型店舗の店長をしていた時、大きな気づきがありました。
成功している店舗に共通していたのは、「数字」ではなく「CS(Customer Satisfaction)、お客様との関係作り」を楽しんでいる雰囲気でした。
お客様に満足してもらうためにありとあらゆる仕事をして、その結果数値がついてくる。
つまり:
- 目の前のプロセスを大切にする
- 一つ一つの対話を楽しむ
- 小さな改善を喜ぶ
このような文化がある店舗は、結果として持続的な成長を遂げていたのです。
■ 「過程」を楽しむ5つの実践ステップ
- 【目的の再定義】
- 数値目標→成長目標
- 結果→学びの機会
- 競争→自己発見
- 【日常の再解釈】
- 仕事→クリエイティブな活動
- 課題→面白い実験
- 失敗→新しい発見
- 【小さな喜びの発見】
- 些細な進歩の認識
- 新しい気づきの価値付け
- 関係性の深まりへの注目
- 【記録の習慣化】
- 日々の学びの記録
- 感情の変化の観察
- 気づきの言語化
- 【振り返りの質向上】
- 定性的な成長の確認
- プロセスからの学びの抽出
- 次のステップの設計
■ 実践ワーク:今日から始める「過程」の楽しみ方
- 【プロセスジャーナル】
- 毎日の小さな発見を記録
- 感動したことの記述
- 学びのポイントの整理
- 【感情トラッキング】
- 活動中の感情の観察
- 楽しさを感じる瞬間の特定
- モチベーションの源泉の理解
- 【成長の木】
- 枝=チャレンジした項目
- 葉=得られた気づき
- 実=具体的な成果
■ さいごに
人生は結果の積み重ねではなく、過程の連続です。その過程を心から楽しめるかどうかが、持続的な成長と幸せの鍵となります。
明日は、「過程」を楽しみながら、確実に目標に近づいていくための具体的な方法論についてお話しします。
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