こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は「今を受け入れる」というマインドセットについてお話ししました。今日は、自己変革に必要な第二のマインドセット「責任を引き受ける」について、私の経験と心理学の知見を交えながらお伝えします。
■ 「責任」という言葉の本当の意味
多くの人にとって「責任」という言葉は、重たく、できれば避けたいものかもしれません。
私も24歳で店長になった時、60人のスタッフの人生に関わる責任の重さに、正直なところ怖気づきました。しかし、その後の経験で気づいたのです。
責任とは重荷ではなく、「自分で選択できる自由」なのだと。
■ なぜ「責任」を引き受けることが重要なのか
心理学では「ローカス・オブ・コントロール(統制の所在)」という概念があります。
- 内的統制:結果は自分の行動で決まると考える
- 外的統制:結果は運や環境で決まると考える
研究によると、内的統制の人の方が:
- 目標達成率が高い
- ストレス耐性が強い
- 人生の満足度が高い
■ 「責任回避」が引き起こす3つの罠
- 【成長機会の損失】
- 失敗を他者や環境のせいにすると、学びが得られない
- 同じパターンを繰り返してしまう
- 本質的な課題に向き合えない
- 【自己効力感の低下】
- 「自分にはどうにもできない」という思い込み
- 挑戦する勇気の喪失
- 可能性の制限
- 【人間関係の悪化】
- 責任転嫁による信頼関係の破壊
- チームワークの低下
- サポートを得られにくい状況の作出
■ 責任を引き受ける4つのステップ
- 【認識】自分の影響力を理解する
- どんな状況でも、自分にできることは必ずある
- 選択の自由は常にある
- 小さな行動も積み重なれば大きな変化を生む
- 【受容】結果との向き合い方を学ぶ
- 良い結果も悪い結果も、自分の選択の産物として受け入れる
- 「言い訳」を「学び」に変換する
- 失敗を次への stepping stone として捉える
- 【行動】選択の質を高める
- 情報収集を徹底する
- 複数の選択肢を用意する
- 結果を予測して行動を選ぶ
- 【継続】責任筋力を鍛える
- 小さな約束から必ず守る
- 日々の選択を意識的に行う
- 結果の振り返りを習慣化する
■ 私の経験から〜転機となった出来事〜
大手アパレル企業で店長を務めていた時、ある危機的状況の店舗を任されました。当初は「こんな状況で成果なんて出せるはずがない」と考えていました。
しかし、ある時気づいたのです。
「環境のせいにしている限り、何も変わらない」
その瞬間から、自分にできることを必死で考え、実行し始めました。
- スタッフ一人一人との対話
- 些細な改善の積み重ね
- データに基づく戦略立案
結果、2週間で店舗の雰囲気は一変し、半年後には売上130%、利益200%を達成することができました。
■ 実践ワーク:責任力を高める3つの習慣
- 【朝の宣言】
- 今日の重要な選択ポイントを書き出す
- それぞれの選択で目指す結果を明確にする
- 【夜の振り返り】
- その日の選択とその結果を記録
- 改善点と学びを整理
- 【週間チャレンジ】
- 「誰かのせいにしたくなること」をリストアップ
- それぞれについて「自分にできること」を考える
■ さいごに
責任を引き受けることは、人生の主導権を取り戻すことです。それは重荷ではなく、自由への第一歩なのです。
明日は、責任を実践的に引き受けるための具体的なフレームワークについて、お話ししていきます。
BE SIDE コーチングのご案内
脳科学と心理学を組み合わせた独自の伴走型コーチングで、あなたの目標達成をサポートします。
30分の無料カウンセリングで、あなたの可能性を広げるプランを一緒に考えませんか?