こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は「習慣化の科学」について、本部異動時の経験からお話ししました。今回は「超習慣化シート」について、具体的な活用方法と効果をお伝えします。
■ なぜシートが必要だったのか
本部に異動して直面したのは、店舗運営とは全く異なる業務形態でした。20カ国以上の事業を管理し、日々新しい用語や知識を吸収しながら、重要な判断を迫られる状況。この環境で成果を出すために、私は徹底的な記録システムを構築する必要がありました。
■ シートの基本構造
私が作成したシートは、以下の5つの要素で構成されています:
1. デイリーチェック(毎日の予定と実績)
- 朝の準備
- 日経新聞国際面のチェックポイント
- 各国の気温と天気
- 為替レートの変動
- 業務中の記録
- 新しく学んだ業界用語と意味
- 重要な会議での決定事項
- 必要な対応事項と期限
2. ウィークリー振り返り(週間の成果と課題)
毎週金曜日に記入する項目:
- 習得した新しいスキル
- 解決できた課題
- 次週に持ち越す事項
3. マンスリー目標管理
月初に設定し、週次で進捗を確認:
- 業務知識の習得目標
- プロジェクトのマイルストーン
- 部門間連携の進捗状況
■ シートの具体的な活用例
1. 朝の情報収集セクション
日付:○月○日
天候:日本(晴れ 25度)/ ロンドン(雨 15度)/ NY(曇り 20度)
為替:1ドル=110円、1ユーロ=130円
重要ニュース:
・欧州での新商品発表
・アジア市場の成長率予測
今日の重点課題:
朝会での各国売上レビュー準備
新規プロジェクト企画書作成
海外拠点とのミーティング
2. 業務中の記録セクション
学習した用語:
・KPI(重要業績評価指標)- 売上、利益率など数値目標
・PL(損益計算書)- 月次での収支確認に必要
会議メモ:
10:00 グローバル戦略会議
・アジア展開について承認
・来期計画の骨子確認
→要対応:各国の市場調査データ収集
■ シート活用のポイント
効果的な活用のために、以下の3つのポイントを意識しました:
- 記録の即時性
- 学んだことはその場で記録
- 後回しにしない習慣づけ
- 簡潔な記載を心がける
- 定期的な振り返り
- 毎日の終業時のレビュー
- 週末の総括と整理
- 月次での成長確認
- 継続的な改善
- 記録項目の見直し
- フォーマットの調整
- 新しい要素の追加
■ 実際に得られた効果
このシートを3ヶ月間継続して活用した結果:
- 業界用語の習得スピードが向上
- グローバル会議での発言機会が増加
- 的確な状況判断が可能に
- 業務の優先順位付けがスムーズに
■ 次回予告:タイムマネジメントの基本
次回は「タイムマネジメントの基本」について、この記録システムを活用した効率的な時間管理の方法をお伝えします。
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