こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は「超習慣化シート」について、具体的な活用方法をお伝えしました。今回は「タイムマネジメントの基本」について、本部での経験から学んだ、体系的な時間管理の方法をお話しします。
■ なぜ階層的な時間管理が必要なのか
本部での業務は、店舗運営とは比較にならないほど複雑でした。20カ国以上の事業を管理し、国内外の関係者と連携しながら、50億円規模の部門運営を行う。この状況で最も重要だったのは、時間の階層的な管理でした。
■ 5つの時間軸での管理
1. 半期計画:大きな方向性の設定
半期の開始時に、以下の要素を含む半年間の計画を立案します:
- 主要な事業目標と達成時期
- 定例会議やイベントの年間スケジュール
- プロジェクトのマイルストーン
2. 月次計画:具体的な実行計画
毎月初めに、その月の具体的な予定を全て組み込みます。特に重要なのは、月単位でしか見えてこない業務の波を把握することです。月初の計画立案で、その月の業務量の偏りを事前に把握し、リソースの適切な配分を行います。
3. 週間計画:ルーティンの確立
週間の基本フレームを作ることで、業務の安定性と予測可能性を高めます:
- 月曜日:振り返りと実行策立案
- 前週の実績分析
- 今週の具体的な実行計画策定
- 火曜日:実行策のブラッシュアップと共有
- 計画の詳細な詰め
- 海外拠点との共有と調整
- 水曜日:役員会議と結果共有
- 実行策の承認取得
- 決定事項の海外展開
- 木曜日:実務と準備
- 承認された施策の具体的準備
- 必要な作業の実施
- 金曜日:締めと次週準備
- 週間の作業完了
- 次週の予定確定
- 振り返りの準備
4. 日別の時間配分
一日を3つの時間帯に分けて、業務の性質に合わせた配分を行います:
- 午前(集中タイム)
- 最重要かつ期限の迫った業務
- 集中力を要する企画立案
- 重要な資料作成
- 昼(コミュニケーションタイム)
- 各種ミーティング
- 関係部署との調整
- チーム内での情報共有
- 夕方(ルーティンタイム)
- 日常的な作業の完了
- 翌日の準備
- 必要な報告書の作成
■ このシステムを機能させるためのポイント
このような階層的な時間管理を効果的に運用するために、以下の点を特に意識しました:
- ルーティン業務は固定の時間枠を設定し、そこにミーティングを入れない
- 予期せぬ事態のための余裕を各時間枠に設ける
- 定期的な見直しと調整を行い、システムを柔軟に進化させる
■ 次回予告:主体性の育成
次回は「主体性の育成」について、このような時間管理システムをチーム全体で運用するための方法をお話しします。
BE SIDE コーチングのご案内
時間管理やプロジェクト管理でお悩みの方に、実践的なコーチングを提供しています。私自身の経験と、数々の成功事例に基づいた独自のメソッドで、確実な成長をサポートします。
30分の無料カウンセリングで、あなたの課題を一緒に整理してみませんか?