こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
メンタル強化シリーズ第六回は、「リフレーミング技術」についてお話しします。
■ 行き詰まりを感じるとき
「この状況から抜け出せる気がしない」
「どんなに頑張っても、報われない気がする」
「自分の人生は、このままでいいのだろうか」
私たちは時として、このような思いに囚われることがあります。
■ 私が経験した暗闇
32歳の時、私はうつ病を経験しました。店舗改革という重要な任務の中で、次々と変わる方針、矛盾する評価基準、長時間労働による疲弊。全てが重荷に感じられ、心が折れそうになりました。
当時の症状
- 出社時の強い吐き気
- 判断力の著しい低下
- 自分の行動の意味を見失う
- 心身の不調の悪化
■ リフレーミングとの出会い
回復過程で出会ったのが「リフレーミング(状況の捉え直し)」という考え方でした。これは、同じ状況でも、見方を変えることで新しい意味や可能性を見出す技術です。
■ リフレーミングの3つのレベル
1. 状況のリフレーミング
私の経験からの例:
- 変更前:「パワハラで降格された」
- 変更後:「新しい視点で仕事を学び直す機会を得た」
2. 意味のリフレーミング
具体例:
- 変更前:「うつ病になって人生が狂った」
- 変更後:「心と体の大切さに気づかせてくれた経験」
3. 文脈のリフレーミング
視点の変化:
- 変更前:「数字だけを追いかける仕事」
- 変更後:「人の成長をサポートする仕事」
■ 実践的なリフレーミング手法
1. 5年後の視点
実践方法:
- 現在の状況を5年後から振り返る
- この経験が自分を成長させた点を探す
- 得られた学びを具体的に書き出す
2. 第三者の視点
具体的なステップ:
- 信頼できる人に状況を説明する
- その人ならどう考えるかを想像する
- 新しい視点からの気づきを記録する
3. 逆転の発想
取り組み方:
- 「最悪の状況」を具体的に書き出す
- その中に隠れている「チャンス」を探す
- 行動できることをリストアップする
■ 私の場合の具体例
うつ病からの回復過程で気づいた重要な点:
- サービス品質の本質的な重要性
- 目先の数字に囚われることの危険性
- 自己の信念を貫くことの大切さ
この経験は、現在の経営理念「人を笑顔にし、人の未来を明るくする」の形成に大きな影響を与えています。
■ リフレーミングがもたらす変化
視点を変えることで得られる効果:
- 新しい可能性への気づき
- 行動の選択肢の拡大
- 心理的な重圧からの解放
- 創造的な解決策の発見
■ あなたへのアクションプラン
今日から始められる、リフレーミングの実践ステップです:
- 現在の課題を一つ選び、できるだけ具体的に書き出す
- 「5年後の自分」になったつもりで、その課題を見つめ直す
- 新しい視点から見えてきた可能性を3つ書き出す
■ 次回予告
次回は最終回「失敗概念の再定義」について解説します。なぜ失敗を恐れずにチャレンジできる人が成長し続けるのか、その秘密をお伝えします。
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