こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
メンタル強化シリーズの第一回は、「RAS(網様体賦活系)の理解と活用」についてお話しします。
■ あなたは今、何に注目していますか?
「自分には経験が足りない」
「今の環境を変えるのはリスクが大きすぎる」
「失敗したら取り返しがつかない」
このような思考が頭の中を駆け巡り、行動に踏み出せない。そんな経験はありませんか?
■ 私の経験から
24歳で店長に就任した当時の私は、同年代の誰よりも年収が高くなり、「若くして成功できた」という自信に満ちていました。しかし、仕事ができなく部下からは突き上げをくらい、上司からはパワハラ、その後降格を経験し、その自信は完全に崩れ去りました。
毎朝、出社前に吐き気を感じ、「自分にはもう無理だ」「誰も自分を信用してくれない」という否定的な考えばかりが目につくようになっていました。
しかし、ある出来事をきっかけに、この状況は劇的に変化することになります。
■ 運命の2週間
就職活動していたある日、突然2週間の店長代行を任されました。しかも、期、年間最大の売上日を目前に控えていました。普通なら大きなプレッシャーを感じる状況です。
ところが不思議なことに、この時は違いました。「今の自分にできることは何か」という視点に切り替わっていたのです。
■ RASの驚くべき働き
実は、この経験は「RAS(網様体賦活系)」という脳の機能と深く関係していました。
RASとは何か?
RASは、私たちの脳の中で「注目すべき情報」を選別するフィルターのような働きをします。例えば:
- 新車を買った後、同じ車をよく見かけるようになる
- 妊娠中の人が、街で妊婦さんをよく見かける
- 新しい趣味を始めると、関連する情報が次々と目につく
これらは全て、RASの働きによるものです。
■ なぜ「できない理由」ばかりが目につくのか
降格を経験した当時の私は、RASを「失敗」や「否定的な証拠」を集める方向に設定してしまっていました。その結果:
- 周りの些細な表情の変化も「自分への不信感の表れ」に見えた
- 過去の成功体験よりも、失敗の記憶ばかりが蘇ってきた
- 新しい挑戦の機会も「失敗するリスク」としか捉えられなかった
■ RASの方向性を変える具体的な方法
1. 朝一番の習慣を変える
私は毎朝、以下の3つの質問を自分に投げかけることにしました:
- 「昨日、うまくいったことは何か」
- 「今日、自分にできることは何か」
- 「誰かの役に立てることは何か」
2. 「できない理由」を「できる方法」に変換する
例えば:
- ×「経験が足りない」→○「今から経験を積める」
- ×「時間がない」→○「優先順位を見直せる」
- ×「難しすぎる」→○「小さなステップに分解できる」
3. 小さな成功体験を意識的に作る
2週間の店長代行では、あえて達成しやすい小さな目標を設定しました:
- 1日目:代行者4人だけでも一対一で会話する
- 2日目:売り場の一箇所でも改善する
- 3日目:1日一人、商売に参画してくれたスタッフを誉める
■ 実践から得られた成果
この方法を実践した結果、2週間という短期間で店舗を立て直すことができました。その後、正式に店長として着任し、1年後には売上前年比130%、利益前年比200%という成果を上げることができたのです。
■ あなたへのアクション
今日から始められる具体的なステップをご提案します:
- 今日一日、「できる理由」「可能性」「チャンス」に意識を向けてみる
- 夜、その日に見つけた「ポジティブな発見」を3つノートに書き出す
- 明日の小さな目標を1つ決める
■ 次回予告
次回は「ブリーフシステムの構築」について解説します。なぜ一度失った自信を取り戻すことができるのか、その具体的な方法をお伝えします。
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