こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
「この不安な気持ちさえなければ…」
32歳でうつ病を経験し、10年務めた会社を退職する決断をした時、私はこう考えていました。24歳での店長就任、その後の降格、さらには起業という選択。人生の重要な場面で、私はいつも大きな不安と向き合ってきました。
しかし、その過程で学んだのは、不安は「なくすべきもの」ではなく、「活用すべきエネルギー」だということです。今日は、その具体的な方法についてお話しします。
不安の3つの役割
- 警告機能:
リスクを事前に知らせてくれる - 準備機能:
必要な対策を促してくれる - 成長機能:
新しい挑戦への原動力となる
私の経験:不安との3つの向き合い方
1. 否定期(24-26歳:店長時代)
- 状況:
– 不安を弱さと捉える
– 無理に押し殺す
– 部下の不安も軽視 - 結果:
– パフォーマンスの低下
– メンタルヘルスの悪化
– チームの崩壊
2. 翻弄期(26-32歳:再挑戦期)
- 状況:
– 不安に支配される
– 過度な心配性
– 決断力の低下 - 結果:
– 慢性的なストレス
– 睡眠障害
– うつ病の発症
3. 活用期(33歳-現在)
- 状況:
– 不安を情報として活用
– 適切な対策立案
– 成長の機会として捉える - 結果:
– 安定したパフォーマンス
– 健全な危機管理
– 持続的な成長
不安への7つの対処法
1. 不安の具体化
- 実践方法:
– 漠然とした不安を言語化
– 具体的なリスクの特定
– 対策可能な項目への分解 - 私の実践例:
起業時の不安を「資金」「スキル」「時間」など具体的な要素に分解しました
2. 確率評価
- 実践方法:
– 実際の発生確率の推定
– 過去の類似事例の分析
– 客観的なデータの収集 - 私の実践例:
起業前に100人の起業家にインタビューし、実際のリスクを分析しました
3. 対策立案
- 実践方法:
– 予防策の検討
– 緊急時の対応計画
– 必要なリソースの確保 - 私の実践例:
最悪のケースを想定し、半年分の生活費を確保してから起業しました
4. 身体的アプローチ
- 実践方法:
– 呼吸法の活用
– 適度な運動
– 十分な睡眠 - 私の実践例:
毎朝のジョギングと夜の呼吸法を日課にしています
5. 認知的アプローチ
- 実践方法:
– 思考の歪みの修正
– 別の解釈の探索
– 過去の成功体験の活用 - 私の実践例:
「最悪のシナリオ」と「最善のシナリオ」を並べて書き出す習慣をつけました
6. 時間管理アプローチ
- 実践方法:
– 心配時間の設定
– タスクの優先順位付け
– 行動計画の作成 - 私の実践例:
毎日30分の「心配タイム」を設け、それ以外の時間は目の前のタスクに集中します
7. サポート活用
- 実践方法:
– 専門家への相談
– メンターの活用
– 仲間との共有 - 私の実践例:
経営者コミュニティに参加し、定期的に不安や課題を共有しています
緊急時の対処法
- 即時対応:
– その場で深呼吸
– 水を飲む
– 場所を移動する - 短期対応:
– 不安を書き出す
– 信頼できる人に相談
– 運動で発散 - 長期対応:
– 専門家のサポート
– 生活習慣の改善
– 予防策の強化
不安を味方につけた成功事例
起業時の経験から、不安を以下のように活用しました:
- 事前の徹底したリサーチ
- 複数のバックアッププラン
- 段階的な事業展開
まとめ:不安は最高の教師
不安は私たちに重要なメッセージを伝えてくれます。それを敵視するのではなく、味方につけることで、より確実な成功への道が開けるのです。
このシリーズの最後に、改めてお伝えしたいことがあります。私自身、様々な不安や困難を経験してきました。しかし、それらは全て、今の自分を作る糧となっています。あなたの不安も、必ず成長のための贈り物となるはずです。
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