こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
「この失敗で人生は終わった」
大型のお店で1年の中で一番売れる日に執行役員の入店があり、運営がボロボロの状態だったことを指摘された時、私はそう思い込んでいました。レジには長蛇の列、売り場には人が一人もおらず、私一人で必死にお客様対応をする中での出来事でした。その瞬間、今までの自信は完全に崩れ落ち、自分の無能さだけが際立って見えました。
しかし、その後の直属の上司との面談が、私の考え方を大きく変えることになります。「まずは一番の売り上げの日の運営、お疲れ様でした」という予想外の言葉から始まったその面談で、上司は私に失敗に対する新しい見方を教えてくれました。
失敗に対する3つの向き合い方
1. 受容:事実を受け入れる勇気
最初は自分を責め、否定的な感情に押しつぶされそうになりました。しかし、上司は「今の気持ちをまず認めてあげていい」と教えてくれました。失敗を隠したり、言い訳したりするのではなく、まずは起きた事実と自分の感情を素直に受け入れることから始まります。
2. 解釈:視点を変える柔軟さ
「失敗は成長の機会です」というのは簡単です。しかし、本当の意味でそう感じられるようになるまでには時間がかかりました。上司との対話を通じて、同じ出来事でも、見方を変えることで全く異なる意味を持つことを学びました。
3. 変容:学びへの転換
最も大きな変化は、失敗を「終わり」ではなく「始まり」として捉えられるようになったことです。これは単なる考え方の変化ではなく、心の深いところでの変容でした。
心の変化を支えた3つの気づき
1. 完璧を求めることの罠
それまでの私は、失敗は「避けるべきもの」「恥ずべきもの」と思い込んでいました。しかし、この考え方自体が、自分自身とチームの成長を妨げていたことに気づきました。
2. 自己価値は失敗で決まらない
一つの失敗が自分の全てを否定するものではありません。これは頭では分かっていても、心から理解するまでに時間がかかった気づきでした。
3. 脆弱性を認める強さ
弱さや失敗を認めることは、むしろ強さの表れです。このパラドックスを理解できたとき、私の中で大きな解放感がありました。
実践:心の持ち方を変える3つのステップ
1. 感情との向き合い方
失敗直後の感情的な反応を否定せず、まずは15分程度、その感情に正直に向き合う時間を作ります。これにより、感情に振り回されることが少なくなりました。
2. 対話の重要性
一人で抱え込まず、信頼できる人と対話することで、新しい視点や気づきが得られます。この習慣が、失敗への恐れを和らげてくれました。
3. 意味づけの実践
毎日の振り返りで、その日の出来事に新しい意味づけを行います。この習慣により、失敗を即座に学びに変換できるようになりました。
まとめ:失敗は心の成長の機会
あの日の失敗は、私の中で大きなターニングポイントとなりました。失敗自体は変えられなくても、それに対する心の持ち方は変えられる。そして、その変化が次の成長につながっていくのです。
次回は、この失敗への向き合い方を活かした「未来思考への切り替え方」について、お話ししていきます。
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