こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は変性意識状態の種類と効果についてお話ししました。今日は、これらの意識状態を実際の生活の中でどのようにコントロールし、活用していくのか、趣向を変えて野球のイチロー選手の実践例を交えながらお伝えしていきます。
■ イチロー選手に学ぶルーティンの力
イチロー選手は、試合前の徹底的なルーティンワークで知られています。同じ時間に起き、同じストレッチを行い、同じ順序でウォーミングアップを実施する。この一貫した準備行動は、最適な意識状態を作り出すための緻密な設計だったのです。
彼の言葉に「僕の中では、1番バッターで出てくるまでが勝負」というものがあります。つまり、実際のパフォーマンス以上に、そこに至るまでの意識状態の準備を重視していたということです。
■ 朝の意識状態設定
一日の中で最も重要なのが「朝の意識状態設定」です。イチロー選手は、試合のある日は必ず同じ時間に起床し、決まった順序でストレッチを行うことで、身体と意識の準備を整えていました。
- 決まった時間に起床する
- 体を丁寧にストレッチ
- その日の理想的な状態をイメージ
- 具体的な行動計画との紐付け
■ 状況別の切り替えルーティン
イチロー選手は、打席に入る前に必ず同じ動作を行っていました。バッティンググローブの調整、打席でのバットの振り方、全て意識状態を最適化するための儀式だったのです。
集中作業前
- デスク周りの整理
- 水分補給
- 深呼吸3回
- 目的の言語化
重要な対話の前
- 姿勢を正す
- 肩の力を抜く
- 相手の名前を心の中で呼ぶ
- ポジティブな結果をイメージ
■ リセットタイムの重要性
イチロー選手はまた、「集中力は途切れて当たり前。大事なのは、いかに早く戻すか」とも語っています。これは日常生活での「リセットタイム」の重要性を示唆しています。
午前のリセット
- 短い瞑想で思考をクリアに
午後のリセット
- 軽い運動で身体から意識を刷新
夜のリセット
- 一日の振り返りと翌日への準備
■ 緊急時の意識状態調整
イチロー選手は、不調の時でも決して普段のルーティンを崩さなかったことで知られています。私たちも同様に、予期せぬ事態に対応するための技法を持っておく必要があります:
- 4-7-8呼吸法
- グラウンディング(五感を使った現在への意識の回帰)
- 前向きな自己対話
■ さいごに
次回からは、これらの意識状態のコントロールを実際の目標達成にどう活かすか、さらに具体的な方法をお伝えしていきます。
まずは小さな実践から始めてみてください。イチロー選手が語ったように、「小さな積み重ねが、とてつもない結果を生む」のです。
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