こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は潜在意識の活用技術についてお話ししました。今日は、さらに深い層にある「創造的無意識」について、ユング心理学の知見と私の実体験を交えながらお伝えしていきます。
■ 創造的無意識とは
「なぜか突然、解決策が浮かんできた」
「眠っている間に答えが分かった」
「直感的にこれが正しいと感じた」
このような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。これらは、私たちの内側にある「創造的無意識」が働いた結果なのです。
創造的無意識とは、ユング心理学でいう「集合的無意識」の創造的な側面を指します。それは、人類が長い歴史の中で蓄積してきた知恵や創造性のパターンにアクセスできる、私たちの内なる源泉なのです。
■ 創造的無意識の特徴
この創造的無意識には、興味深い特徴があります。それは、私たちが意識的に考えることを止めた時に、最も活発に働き始めるということです。
例えば、難しい問題に直面した時、必死に考え続けても答えが出ないことがあります。しかし、一度考えることを止めて他のことをしていると、突然解決策が浮かんでくる。これは、創造的無意識が働いた典型的な例です。
■ 創造的無意識を活性化させる3つの段階
- 種まき
問題や課題について、できる限りの情報を集め、意識的に考察を重ねます。これは、創造的無意識に対して、何について考えて欲しいのかを明確に伝える過程です。 - インキュベーション(孵化)
意識的な思考を一旦止め、創造的無意識に委ねる時間を作ります。散歩をしたり、音楽を聴いたり、瞑想をしたりすることで、無意識からのメッセージを受け取りやすい状態を作ります。 - ひらめきの受容
創造的無意識からのメッセージは、しばしば直感やイメージの形で現れます。それらを否定せず、素直に受け止め、記録することが重要です。
■ 私の実践例
本部での仕事で、新規事業の営業戦略を立案する必要があった時、私はこのプロセスを意識的に活用しました。
- 徹底的なデータ分析と現場視察を行い(種まき)、
- その後、週末を使って自然の中でリラックスする時間を作りました(インキュベーション)。
- すると、朝の出勤中に突然、今までにない角度からのアプローチが浮かんできたのです(ひらめき)。
■ 日常的な実践方法
- 毎朝の創造的時間: 30分ほど早く起きて、まだ頭が完全に覚醒していない状態で、自由な発想を書き留めていきます。この時、判断や評価は一切せず、どんな些細なアイデアでも書き出していきます。
- デジタルデトックス: 情報機器から離れ、自然の中で過ごす時間を作ることで、創造的無意識からのメッセージをより鮮明に受け取ることができます。
■ さいごに
次回は、この創造的無意識をより具体的に活用するための「直観力の科学」についてお話ししていきます。皆さんも、ぜひ自分の中に眠る創造性に耳を傾けてみてください。思いがけない発見があるはずです。
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