こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は目的地設定の重要性についてお話ししました。今日は、その目的地を目指す「本当の理由」、つまり動機の探求について、お伝えしていきます。
■ なぜ「動機」が重要なのか
「収入を増やしたい」「独立したい」「キャリアアップしたい」
これらの目標を持つ方は多いと思います。しかし、その目標を掲げる「本当の理由」を理解している人は、意外と少ないのではないでしょうか。
私自身、大手アパレル企業で24歳の時に店長になることを目指していました。表面的な目標は「最年少店長になること」でしたが、その本当の動機に気づくまでに時間がかかりました。
■ 表層的な動機と本質的な動機
人間の動機には、階層があります。表面的な動機の奥には、より本質的な動機が隠れています。
例えば、「収入を増やしたい」という目標の場合:
- 第一層:お金が欲しい
- 第二層:経済的な不安から解放されたい
- 第三層:家族に安定した生活を提供したい
- 第四層:大切な人を守りたい
- 本質:愛する人々に安心と幸せを届けたい
■ 動機探求の重要性
本質的な動機を理解することで、以下の3つの重要な変化が起きます:
1. モチベーションの質が変わる
表層的な動機は一時的な原動力にしかなりませんが、本質的な動機は持続的なエネルギーとなります。私の場合、「認められたい」という表層的な動機から、「人々の成長に貢献したい」という本質的な動機に気づいたことで、困難に直面しても諦めない力が生まれました。
2. 選択肢が広がる
本質的な動機を理解すると、目標達成への様々なアプローチが見えてきます。「最年少店長になる」という固定的な目標から、「人々の成長に貢献する方法」という広い視野に変わることで、新しい可能性が開けてきました。
3. 幸福感が深まる
本質的な動機に基づく行動は、より深い満足感と幸福感をもたらします。数字的な成果以上に、チームメンバーの成長を実感できた時の喜びは格別でした。
■ 動機を探求する具体的な方法
1. 「なぜ」を5回繰り返す
目標に対して「なぜそうしたいのか」を5回問い続けることで、本質的な動機に近づくことができます。
2. 感情に注目する
特に強い感情が湧き上がる場面や状況に注目することで、本質的な価値観が見えてきます。
3. 幼少期の記憶を探る
子供の頃に夢中になっていたことやなりたかった姿には、本質的な動機のヒントが隠されています。
■ 実践ワーク:動機探求シート
- 現在の目標を書き出す
- その目標を持つ理由を「なぜ」を5回使って深堀りする
- 各段階で感じる感情を記録する
- 子供の頃の夢や憧れとの関連性を探る
- 見つかった本質的な動機を言語化する
■ さいごに
動機探求は、自己変革の重要な一歩です。表面的な目標の奥にある本質的な動機を理解することで、より確かな一歩を踏み出すことができます。
次回は「憧れ・ありたい姿の明確化」について、より具体的にお話ししていきます。
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