自己変革の第一歩は『今』を受け入れること 〜元アパレル店長が経験した『受容』の力〜
こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回、自己変革に必要な7つのマインドセットについてお話ししました。今日は、その中でも最も重要な「今を受け入れるマインドセット」について、私の経験と脳科学の知見を交えながら詳しくお伝えします。
■ なぜ「今」の受容が重要なのか
「今の自分を変えたい」
この思いを持つ方は多いと思います。私自身、24歳で店長になった後、パワハラにより降格を経験した時、強くそう思いました。
しかし、皮肉なことに、「今の自分」を否定すればするほど、変化は遠ざかっていきます。なぜでしょうか?
それは、脳の仕組みに関係があります。
私たちの脳は、強いストレスを感じると、「戦闘・逃走反応」を引き起こします。自己否定は、まさにこの状態を作り出します。このとき、脳の前頭前野(考える脳)の機能が低下し、代わりに扁桃体(感情の脳)が活性化します。
つまり、「今の自分」を否定する状態では:
- 冷静な判断ができなくなる
- 感情的になりやすい
- 新しい行動を学習する能力が低下する
■ 「受容」は「諦め」ではない
ここで誤解してほしくないのは、「受容」は「諦め」ではないということです。
私が降格を経験した時、最初は現状を受け入れることができませんでした。しかし、ある上司との出会いで気づいたのです。
「今の自分は、これまでの全ての選択の結果である」
「その選択には、その時点での最善の理由があった」
この気づきが、大きな転換点となりました。
■ 「今」を受け入れる3つのステップ
- 【認識】現状を客観的に見つめる
- 感情的な評価を避け、事実として捉える
- 数値化できるものは数値で把握する
- 第三者の視点で自分を観察する
- 【理解】これまでの選択を理解する
- 各選択にはどんな理由があったのか
- その時の自分には何が見えていなかったのか
- その経験から何を学べるのか
- 【感謝】現状に含まれる gifts を見つける
- 困難な経験で得られた強み
- 逆境で気づいた大切なこと
- 支えてくれる人々の存在
■ 実践ワーク:今日からできる「受容」の練習
- 朝の感謝リスト作成
- 起きたときに、感謝できることを3つ書き出す
- 小さなことでも構いません
- 「これまでの選択理由」の振り返り
- 後悔している選択について、当時の状況を思い出す
- その時の自分にできる最善は何だったかを考える
- 「今の自分」への手紙
- 批判や否定を避け、理解と共感の言葉で書く
- 今の状況で頑張っている自分をねぎらう
■ 私の経験から
降格を経験した私が、最終的に本部職まで上り詰められたのは、この「受容」があったからです。
現状を受け入れることで:
- 冷静に状況を分析できるようになった
- 建設的な行動計画が立てられるようになった
- 周囲のサポートを素直に受け入れられるようになった
その結果、2年後には売上130%、利益200%を達成する店舗を作り上げることができました。
■ さいごに
変化は、現状を受け入れることから始まります。それは弱さではなく、新たな一歩を踏み出すための強さなのです。
明日は、「今」を受け入れるための具体的なテクニックについて、さらに詳しくお話ししていきます。
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