こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は動機探求の重要性についてお話ししました。今日は、その動機を具体的な姿として描く「憧れ・ありたい姿の明確化」について、実践的な方法をお伝えしていきます。
■ なぜイメージの具体化が重要なのか
「将来こうなりたい」という漠然とした思いは、誰にでもあります。しかし、その思いを具体的なイメージとして描けている人は、意外と少ないのではないでしょうか。
私が大手アパレル企業で降格を経験した時、立ち直りのきっかけとなったのは、「理想の店長像」を具体的にイメージできたことでした。単なる数値目標ではなく、「どんな言葉を話し」「どんな姿勢で仕事に向き合い」「どんなチームを作るのか」という具体的なイメージが、その後の行動を導いてくれたのです。
■ 脳科学から見るイメージの力
脳科学研究によると、具体的なイメージを持つことには、3つの重要な効果があります:
1. 網様体賦活系の活性化
具体的なイメージは、脳の覚醒システムを活性化させ、目標に向かう行動エネルギーを生み出します。
2. 選択的注意の強化
明確なイメージを持つことで、目標達成に必要な情報や機会に自然と注意が向くようになります。
3. 神経回路の形成
具体的なイメージを反復することで、それを実現するための神経回路が徐々に形成されていきます。
■ ありたい姿を明確化する4つの側面
1. 内面的な側面
- どんな価値観を持っているか
- どんな考え方をしているか
- どんな感情状態でいるか
- 何を大切にしているか
2. 行動的な側面
- 日々どんな行動をしているか
- 困難にどう対応するか
- 他者とどう関わるか
- 時間をどう使うか
3. 環境的な側面
- どんな場所で過ごすか
- 誰と時間を共にするか
- どんな習慣があるか
- どんな雰囲気の中にいるか
4. 影響力の側面
- 周囲にどんな影響を与えるか
- 何を提供できているか
- 誰の役に立っているか
- どんな価値を生み出しているか
■ 実践ワーク:理想の自分シート
以下の手順で、ありたい姿を具体化していきましょう:
1. 時間軸の設定
3年後の自分をイメージします。近すぎず遠すぎない、適度な期間を設定することで、現実的かつ挑戦的なイメージを描くことができます。
2. 一日の詳細な描写
理想の一日を朝から晩まで、できるだけ具体的に描写します。
3. 感情の付加
各場面でどんな感情を感じているか、身体感覚も含めて記述します。
4. 他者の反応
周囲の人々がどのように反応し、どんな関係性を築いているかを描写します。
■ イメージを現実化するためのポイント
1. 定期的な見直し
毎朝5分間、理想の姿をイメージする時間を設けます。
2. 小さな実践
イメージした姿の一部を、今日から実践できる小さな行動に落とし込みます。
3. 記録と修正
実践の結果を記録し、イメージをより現実的で魅力的なものに修正していきます。
■ さいごに
理想の自分をイメージすることは、単なる空想ではありません。それは、脳に新しい可能性の地図を描き、無意識の行動を導く羅針盤となるのです。
次回は「才能の発見と活用」について、より具体的にお話ししていきます。
BE SIDE コーチングのご案内
脳科学と心理学を組み合わせた独自の伴走型コーチングで、あなたの目標達成をサポートします。
30分の無料カウンセリングで、あなたの可能性を広げるプランを一緒に考えませんか?