こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
「感情をコントロールするなんて、そんなの無理だ」
まだ20代の頃の私はそう考えていました。24歳での最年少店長就任、その後の降格、さらには100人規模のチームマネジメント。様々な経験を重ねる中で、感情の波に翻弄され続けてきたのです。
しかし、たくさん失敗する過程で学んだのは、感情は「消し去るもの」でも「抑え込むもの」でもなく、「理解し、活用するもの」だということでした。今日は、その具体的な方法についてお話しします。
感情の3つの役割
- シグナル機能:
重要な情報を教えてくれる - エネルギー機能:
行動の原動力となる - コミュニケーション機能:
他者との関係を築く
私の経験:感情との3つの向き合い方
1. 否定期(24-26歳:店長時代)
- 状況:
– 感情を弱さと捉える
– 理性だけで判断しようとする
– 部下の感情も軽視 - 結果:
– パワハラ問題の発生
– 部下との関係悪化
– 最終的な降格
2. 翻弄期(26-32歳:再挑戦期)
- 状況:
– 感情の波に振り回される
– 過度に感情的な判断
– 周囲への感情的な反応 - 結果:
– ストレスの蓄積
– 一時的な成功と失敗の繰り返し
– 最終的なうつ病
3. 活用期(33歳-現在)
- 状況:
– 感情を情報として捉える
– 感情と理性のバランス
– 他者の感情への理解 - 結果:
– 安定したパフォーマンス
– 良好な人間関係
– 持続的な成長
感情コントロールの7つの技術
1. 認識力の向上
- 実践方法:
– 感情の名前を具体的につける
– 身体感覚との関連を理解する
– 感情の強度を数値化する - 私の実践例:
毎日3回、感情と身体の状態をメモする習慣をつけました
2. トリガーの特定
- 実践方法:
– 感情が動く場面を記録
– パターンの分析
– 予防策の検討 - 私の実践例:
感情日記をつけ、特に強い感情が起きた時の状況を分析しました
3. クールダウン技術
- 実践方法:
– 深呼吸法の活用
– 一時的な場所移動
– 視点の切り替え - 私の実践例:
重要な判断の前には必ず5分間の呼吸法を実践しました
4. リフレーミング技術
- 実践方法:
– 状況の別の解釈を探る
– ポジティブな側面を見出す
– 長期的な視点で捉える - 私の実践例:
「問題」を「機会」と捉え直す訓練を毎日行いました
5. エネルギーマネジメント
- 実践方法:
– 適切な休息の確保
– 運動の習慣化
– 栄養バランスの管理 - 私の実践例:
毎日の運動と7時間の睡眠を必ず確保するようにしました
6. 表現技術の向上
- 実践方法:
– 感情を適切に言語化
– 建設的な表現方法の習得
– 相手の立場を考慮した伝え方 - 私の実践例:
「私は〜と感じる」という表現を意識的に使うようにしました
7. サポート体制の構築
- 実践方法:
– 信頼できる相談相手の確保
– 専門家のサポート活用
– コミュニティへの参加 - 私の実践例:
定期的なカウンセリングと経営者コミュニティに参加しました
危機的状況での実践方法
- 即時対応:
– その場を離れる
– 深呼吸を行う
– 水を飲む - 短期対応:
– 感情を書き出す
– 信頼できる人に相談
– 運動で発散 - 長期対応:
– パターンの分析
– 予防策の実施
– 定期的なケア
成功事例:チームマネジメントでの活用
50人規模のチームマネジメントで、この感情コントロールの技術を組織全体に展開しました:
- 朝礼での感情チェックイン
- 定期的な1on1ミーティング
- 感情表現のトレーニング
まとめ:感情は味方にできる
感情は敵ではありません。それは私たちに重要なメッセージを伝えてくれる、大切なパートナーです。
次回は、この感情コントロールの技術を活かした「不安・心配への対処法」について、お話ししていきます。
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