こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は「責任を引き受ける」というマインドセットについてお話ししました。今日は、第三のマインドセット「不完全を許容する」について、私の経験と脳科学・心理学の観点からお伝えします。
■ 完璧主義が引き起こす自己変革の停滞
皆さんは、こんな経験はありませんか?
- 「準備が完璧になってから始めよう」
- 「もっと調べてからアクションを起こそう」
- 「失敗は許されない」
私も大手アパレル企業で31歳で自分のスキルが成熟してきた時、完璧を求めすぎて、うつ状態になりました。その原因が、完璧主義という思考の罠だったのです。
■ 脳科学から見る完璧主義の問題点
完璧主義の脳内メカニズムについて、興味深い研究があります:
- 扁桃体の過剰反応
- 失敗への過度な恐怖
- 不安レベルの上昇
- ストレスホルモンの分泌増加
- 前頭前野の機能低下
- 判断力の低下
- 創造性の制限
- 学習能力の減退
つまり、完璧を求めることで、逆に成長に必要な脳の機能が低下してしまうのです。
■ 「不完全」を受け入れる3つの理由
- 【学習効果の最大化】
- 失敗からこそ、最大の学びが得られる
- 試行錯誤が新しい発見を生む
- 実践的なスキルが身につく
- 【行動力の向上】
- 完璧を求めない分、実行のスピードが上がる
- 多くの経験を積むことができる
- PDCAサイクルを回せる
- 【心理的安全性の確保】
- 自己肯定感の維持
- ストレスの軽減
- チャレンジ精神の醸成
■ 私の転機となった経験
大手アパレル企業で苦戦していた時期、あるメンターから言われた言葉が転機となりました:
「100点を目指して70点の結果より、70点を目指して100回チャレンジする方が成長は速い」
この言葉をきっかけに、私の行動は大きく変わりました:
- 毎日一つ新しいことに挑戦
- 失敗を「実験結果」として記録
- チームメンバーとの失敗共有会の実施
結果、店舗の業績は徐々に上向き始め、最終的には地区No.1の実績を残すことができました。
■ 「不完全」を活かす4つの実践ステップ
- 【目標の再設定】
- 完璧な結果→学びの最大化
- 100点→まずは60点から
- 大きな一歩→小さな一歩の積み重ね
- 【行動の再定義】
- 失敗→実験
- 問題→課題
- 欠点→改善ポイント
- 【振り返りの習慣化】
- 毎日の小さな進歩の記録
- 失敗からの学びの抽出
- 次のアクションの設定
- 【成長の可視化】
- 進歩の度合いを数値化
- 小さな成功体験の蓄積
- 定期的な自己評価
■ 実践ワーク:今日からできる「不完全」との付き合い方
- 【完璧主義診断】
- 完璧を求めている領域のリストアップ
- それぞれの領域での許容できる最低ラインの設定
- 実行可能な小さなステップの設計
- 【実験日記】
- 毎日一つの新しい挑戦を記録
- 結果と学びのポイントを整理
- 次の実験案を企画
- 【進歩グラフ】
- 週単位での成長を可視化
- 小さな進歩も必ずプロット
- 長期的なトレンドの確認
■ さいごに
完璧な人間などいません。むしろ、不完全だからこそ、私たちには無限の成長可能性があるのです。
明日は、「不完全」を受け入れながら、確実に成長を積み重ねていくための具体的な方法論についてお話しします。
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