こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は左脳と右脳の特性についてお話ししました。今日は、自己変革の可能性を科学的に裏付ける「脳の可塑性」について、お伝えしていきたいと思います。
■ 脳の可塑性とは
「もう歳だから変われない」「性格はもう固定されている」―このような声をよく耳にします。私自身、大手アパレル企業で降格を経験した時、同じように考えていました。しかし、その後の経験と脳科学の学びを通じて、この考えが大きな誤解だったことに気づいたのです。
脳の可塑性(そしゃせい)とは、脳が経験や学習によって構造的に変化する能力のことです。私たちの脳は、まるで筋肉のように、使えば使うほど発達し、使わなければ衰えていきます。つまり、適切な方法で働きかければ、年齢に関係なく、新しい能力を獲得したり、望ましい習慣を形成したりすることが可能なのです。
■ 私の経験
この発見は、私にとって大きな転機となりました。初めて本部に着任した時に、自分の行動パターンを変えようと必死に努力する中で、徐々に変化を実感できるようになってきたのです。例えば、以前は感情的になりやすかった自分が、次第に冷静に状況を判断できるようになっていきました。
これは、まさに脳のリワイヤリング(再配線)が起きていた証でした。新しい思考や行動のパターンを意識的に繰り返すことで、脳内に新しい神経回路が形成され、それが強化されていったのです。
■ 脳の変化の3段階
特に興味深いのは、このプロセスには明確な段階があるということです。
- 意識的な努力の期間(最初の1ヶ月)
古い習慣との戦いの連続でした。例えば、感情的になりそうな時、意識的に深呼吸をして、状況を客観的に見るよう努めました。正直、とても疲れる時期でした。 - 新しいパターンの定着期間(1〜2ヶ月)
意識的な努力は必要なものの、以前ほどのストレスは感じなくなってきました。時には自然と望ましい行動が取れるようになってきます。 - 自動化の時期(3ヶ月以降)
新しい行動パターンが自然な反応として定着し、むしろ古い習慣の方が違和感を覚えるようになりました。
■ 実践方法
私が実践している具体的な方法をご紹介します。
- 朝の時間を使って、その日のチャレンジポイントを設定します。例えば「今日は3回、感情的になりそうな場面で深呼吸をする」といった具体的な目標です。
- 夜には、実践できた場面と感じた変化を記録します。
このような小さな積み重ねが、確実に脳の構造を変化させ、新しい自分を作り上げていくのです。時には後戻りすることもありますが、それも学習過程の一部として受け入れ、継続することが重要です。
■ さいごに
明日からは、「潜在意識の基礎」について、さらに詳しくお話ししていきます。皆さんの中で、もし「変われない」と感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひ覚えておいてください。人生は何歳からでも、必ず変えられるのです。
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