こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回はコンフォートゾーンについてお話ししました。今日は、人生の現状を客観的に把握するための強力なツール「バランスホイール」について、実践的な活用法をお伝えしていきます。
■ 見えない問題を可視化する
大手アパレル企業で本部の仕事をしていた時のことです。仕事では成果を出し、それなりの評価も得ていました。しかし、どこか充実感が足りないと感じていました。その原因が分からず、モヤモヤとした日々を過ごしていました。
そんな時、あるコーチから教えてもらったのが「バランスホイール」でした。このツールを使って自分の人生を可視化してみたところ、仕事には高得点をつけられる一方で、健康や家族との時間、自己成長の領域が著しく低いことに気づいたのです。
■ バランスホイールが明らかにする8つの領域
バランスホイールは、人生の8つの重要な領域を0から10の尺度で評価するツールです。私の経験から、各領域について具体的にお話ししていきます。
1. 健康・体調
私の場合、仕事に集中するあまり、運動不足と不規則な食生活に陥っていました。評価は3点。この気づきから、まずは仕事終わりに1駅分歩くことから始め、少しずつ体を動かす習慣を作っていきました。今では週末にテニスを楽しむまでになっています。
2. 家族・友人関係
休日も仕事のメールをチェックし、家族との質の高い時間が持てていませんでした。評価は4点。この発見により、土曜日は完全なオフライン日にすることを決意しました。
3. 仕事・キャリア
数字的な成果は出ていましたが、本当にやりたいことができているかという観点では7点。独立を考え始めるきっかけとなった評価でした。
4. 経済状況
安定した収入はありましたが、将来の経済的自由度という観点では6点。資産形成の必要性に気づくことができました。
5. 自己成長
日々の業務に追われ、新しい学びが停滞していました。評価は4点。この気づきから、移動中の勉強用動画の視聴や、昼休みのオンライン学習など、すきま時間を活用した学習習慣をスタートさせました。
6. 精神面・心の充実
常に次の目標を追いかけ、現在を楽しめていない状態でした。評価は5点。瞑想を始めるきっかけとなりました。
7. 趣味・娯楽
かつて楽しんでいたテニスからも遠ざかっていました。評価は3点。週末のテニス仲間との交流を再開する決断につながりました。
8. 社会貢献
自分の成果だけを追い求め、他者への貢献という視点が欠けていました。評価は2点。この気づきが、現在のコーチング事業の原点となっています。
■ バランスホイールの効果的な活用法
このツールを最大限活用するために、私が実践している方法をお伝えします。
まず、各領域の評価は「直感」を大切にします。深く考えすぎず、最初に感じた数字を書き出してください。その方が、本音の部分が見えやすくなります。
次に、それぞれの数字の「理由」を具体的に書き出します。私の場合、箇条書きではなく、自分への手紙のような形で書き出すことで、より深い気づきが得られました。
そして、最も重要なのが「優先順位」の設定です。全ての領域を同時に改善することは困難です。私の場合、まず「健康」と「家族との時間」の改善に焦点を当て、その後他の領域に取り組んでいきました。
■ さいごに
バランスホイールは、単なる現状分析のツールではありません。それは、より充実した人生を送るためのナビゲーターとなります。
今回お伝えした方法を参考に、ぜひあなたも自分の人生のバランスを見つめ直してみてください。思いがけない気づきが待っているはずです。
次回は「現在の自己評価」について、より具体的にお話ししていきます。
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