こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
メンタル強化シリーズ第五回は、「エフィカシー(自己効力感)の向上」についてお話しします。
■ 新しい挑戦の前で立ち止まるとき
「今までとは全く違う仕事で通用するだろうか」
「規模が大きすぎて、自分には扱えないかもしれない」
「グローバルな環境で、自分の経験は通用するのか」
このような不安は、実は「自己効力感(エフィカシー)」と深く関係しています。
■ 想定外の異動
29歳の時、私は希望していた本部への異動を命じられました。担当することになったのは、年商50億円規模の部門。さらに、海外の事業責任者との折衝も任されることになったのです。
それまでの店舗運営とは全く異なる世界。最初は戸惑いと不安でいっぱいでした。
■ エフィカシーの4つの源泉
1. 成功体験(遂行行動の達成)
私が実践したこと:
- 最初の一ヶ月:全取引先との関係構築
- 次の段階:一つの商品企画の成功
- 半年後:海外事業責任者との初取引成立
2. 代理体験(モデリング)
先輩社員から学んだこと:
- グローバルな視点での商品企画
- 異文化コミュニケーションの方法
- 大規模プロジェクトの進め方
3. 言語的説得
チームでの実践:
- 週次での進捗共有会議の実施
- 部門を超えた協力体制の構築
- 海外パートナーとの定期的な対話
4. 生理的・感情的状態
新環境での状態管理:
- 英語学習の時間確保
- 異文化理解のための情報収集
- ストレス管理の工夫
■ エフィカシー向上の具体的プロセス
1. 目標の段階的設定
本部での実践例:
- Month 1-2:業務プロセスの理解と関係構築
- Month 3-4:小規模プロジェクトでの成功
- Month 5-6:海外展開への参画
2. 知識とスキルの体系化
新しい学びの整理:
- 商品企画の基本フレーム作成
- グローバル展開のチェックリスト
- コミュニケーション・プロトコルの確立
3. 成功の定義の拡大
評価基準の見直し:
- 数値目標だけでなく、関係構築も評価
- 長期的な成長機会の創出
- チーム全体の能力向上
■ 実践からの気づき
本部での経験から学んだこと:
- 未経験の領域でも、基本原則は共通している
- 規模の違いは、プロセスの違いでカバーできる
- 異文化環境は、新しい視点をもたらしてくれる
■ あなたへのアクションプラン
今日から始められる、エフィカシー向上のステップです:
- 現在直面している新しい課題を具体的に書き出す
- その課題を3つの小さなステップに分解する
- 各ステップで必要なサポートを明確にする
■ 次回予告
次回は「リフレーミング技術」について解説します。状況の捉え方を変えることで、新しい可能性が見えてくる具体的な方法をお伝えします。
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