こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は才能の発見と活用についてお話ししました。今日は、その才能を最大限に活かすために理解しておくべき「コンフォートゾーン」について、実践的な観点からお伝えしていきます。
■ 私のコンフォートゾーンとの戦い
大手アパレル企業で本部の仕事をしていた時のことです。安定した職位で、それなりの評価も得られ、一見すると充実した日々を送っていました。しかし、どこか物足りなさを感じ、やがてそれが「居心地の良さ」への安住だったことに気づきました。
独立を考え始めた時、大きな不安と恐れを感じました。安定した収入を手放すことへの不安、未知の世界に飛び込むことへの恐れ。しかし、この不安と恐れこそが、私がコンフォートゾーンの中にいることを示すサインだったのです。
■ コンフォートゾーンの正体
コンフォートゾーンとは、私たちが安心と安全を感じる領域のことです。しかし、この「心地よさ」は、しばしば成長の最大の敵となります。なぜなら、人間の脳は本質的に「安全」を求めるようプログラムされているからです。
私の場合、月給という安定した収入、確立された仕事の進め方、築き上げた人間関係。これらが私のコンフォートゾーンを形作っていました。この状態は決して悪いものではありませんが、新しい可能性を阻む壁となっていたのです。
■ 脳から見るコンフォートゾーン
脳の扁桃体は、未知の状況を「危険」として認識し、警戒信号を発します。これは生存本能として重要な機能ですが、同時に新しいチャレンジを妨げる原因にもなります。
私が独立を決意した時、激しい不安を感じたのは、まさにこの扁桃体が活性化していたからです。しかし、この不安こそが、自分が正しい方向に進んでいることのサインだったのです。
■ コンフォートゾーンから抜け出す方法
重要なのは、一気に大きく飛び出すのではなく、段階的に領域を広げていくことです。私が実践した方法をお伝えします。
小さな挑戦から始める
独立前の半年間、毎週末を使って個人事業の準備を始めました。平日は通常の仕事をしながら、休日に少しずつ新しい領域に踏み出していったのです。新しい知識の習得、人脈の構築、小規模なプロジェクトの実施。これらの小さな成功体験が、自信を築いていきました。
不安を味方につける
不安を「危険信号」ではなく、「成長のサイン」として捉え直します。私は不安を感じる度に、「これは自分が成長しようとしている証拠だ」と解釈し直すようにしました。この視点の転換が、大きな助けとなりました。
支援システムを構築する
一人で戦う必要はありません。私の場合、妻との定期的な対話、メンターからのアドバイス、同じ志を持つ仲間とのコミュニティ。これらのサポート体制が、不安を軽減し、前に進む勇気を与えてくれました。
■ 成長のための「最適な不安」を見つける
コンフォートゾーンから出ることは、必ずしも大きなストレスを意味しません。重要なのは、「最適な不安」のレベルを見つけることです。
私の場合、月の売上目標を少しずつ上げていくことで、適度な緊張感を維持しました。達成可能だけれど、少し背伸びが必要な目標。これにより、持続可能な成長を実現することができたのです。
■ さいごに
コンフォートゾーンは敵ではありません。それは私たちに安全と安定を提供してくれる大切な場所です。しかし、時にはその境界を少しずつ押し広げていく勇気が必要です。
あなたのコンフォートゾーンは今、どこにありますか?そして、その一歩先には、どんな可能性が待っているでしょうか?
次回は「バランスホイールによる現状把握」について、より具体的にお話ししていきます。
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