こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。

前回は理想の自分をイメージする方法についてお話ししました。今日は、その理想を実現するための重要な要素となる「才能の発見と活用」について、実践的な方法をお伝えしていきます。

■ 見過ごされている才能の存在

「自分には特別な才能がない」そう思っている方は多いのではないでしょうか。私自身、大手アパレル企業で降格を経験した時、そう感じていました。しかし、その経験を通じて、才能に対する重要な気づきを得ることになります。

降格後、自分の強みを探そうとした時、最初は何も見つかりませんでした。しかし、上司から「君は人の話をよく聴けている」と言われたことをきっかけに、自分でも気づいていなかった才能に目を向けるようになったのです。

■ 才能は意外なところにある

実は、私たちは自分の才能に気づいていないことが多々あります。それは、あまりにも自然にできてしまうため、「これは誰でもできること」と思い込んでいるからです。

私の場合、「人の話を聴く」という行為が、まさにそうでした。チームメンバーの悩みや課題に耳を傾け、適切な質問を投げかけることで、相手が自ら解決策を見出していく。この当たり前のように行っていたことが、実は重要な才能だったのです。

■ 才能を発見する実践的な方法

ではどうすれば、自分の才能に気づくことができるのでしょうか。私が実践して効果的だった方法をお伝えします。

時間の使い方を観察する

1週間の時間の使い方を観察してみてください。特に、「時間を忘れるほど没頭できる活動」に注目します。私の場合、チームメンバーとの1on1ミーティングで、2時間があっという間に過ぎてしまうことに気づきました。この「時間を忘れる」という現象は、才能が自然に発揮されている証なのです。

他者からのフィードバックを集める

周りの人に「私のどんなところを評価していますか？」と聞いてみてください。意外な答えが返ってくるはずです。私の場合、「問題の本質を見抜く力がある」と言われ、自分では当たり前だと思っていた分析力が、実は重要な才能だったことに気づきました。

■ 発見した才能を育てる

才能は発見するだけでは不十分です。それを意識的に育てることで、さらに大きな強みへと成長させることができます。

私の場合、「人の話を聴く力」という才能に気づいた後、カウンセリングの基礎を学び、質問力を磨き、さらにはコーチング技術を習得していきました。その結果、チームのパフォーマンスが大きく向上し、半年で売上130%、利益200%という成果を上げることができたのです。

■ 才能を組み合わせる

さらに重要なのが、複数の才能を組み合わせることです。私の場合、「人の話を聴く力」と「問題の本質を見抜く力」を組み合わせることで、より効果的なリーダーシップを発揮できるようになりました。

例えば、チームメンバーの悩みを聴きながら、その根底にある本質的な課題を見抜き、適切な解決策を一緒に見出していく。この複合的なアプローチが、チーム全体の成長を加速させる要因となったのです。

■ 才能を活かすための行動計画

才能を発見したら、次は具体的な行動計画を立てます。以下が、私が実践している方法です。

まず、その才能を活かせる機会を意識的に作ります。例えば、1on1ミーティングの時間を増やしたり、問題解決のワークショップを開催したりします。

次に、その才能をさらに伸ばすための学習機会を設けます。関連する書籍を読んだり、セミナーに参加したり、メンターからアドバイスを受けたりします。

そして、定期的に成果を振り返り、改善点を見出します。「どんな場面で才能が最も活きたか」「どうすればさらに効果的に活用できるか」を考え、次のアクションにつなげていきます。

■ さいごに

才能は、決して特別なものではありません。誰もが持っている、その人ならではの強みなのです。大切なのは、それに気づき、育て、活かしていく意識的な取り組みです。

みなさんも、ぜひ自分の中に眠る才能を探してみてください。きっと、新しい可能性が見えてくるはずです。

次回は「コンフォートゾーンの理解」について、より具体的にお話ししていきます。